一般社団法人保育ICT推進協会(所在地:愛媛県西予市、代表理事:三好 冬馬、以下「当協会」)は、こども家庭庁の令和8年度「保育ICTラボ事業」において、4つの補助事業に採択され、交付決定を受けました。
本事業を通じて、保育現場の業務改善、保育の質向上、養成校と連携した次世代の保育者育成、園内でICT活用を推進する人材の育成に横断的に取り組みます。
保育ICTは「導入」から「活用・定着」へ
保育施設等における ICT 導入状況等に関する調査研究事業の調査によると、全国の保育施設における保育ICTの導入率は84.4%に達しています。一方、登降園管理、保護者連絡、計画・記録、キャッシュレス決済の主要4機能すべてを活用している施設は11.7%にとどまっています。
また、ICT導入後も、紙による業務の併存、ICTリテラシーの高い人材の不足、業務の見直しや活用方法を習得する時間の確保などが課題として挙げられています。
保育ICTの導入が進む中、今後はICTを実際の業務改善や保育の質向上に結びつけ、現場に定着させるための体制づくりと人材育成が求められています。
出典:「保育施設等におけるICT導入状況等に関する調査研究事業」
採択された4つの事業
1.保活情報連携基盤及び保育業務施設管理プラットフォームを活用した保育施設の業務改善モデル構築事業
保活情報連携基盤及び保育業務施設管理プラットフォームの導入・活用に向けて、自治体や保育施設の業務を整理し、円滑な運用を支援します。
既存の保育ICTシステムとの二重管理や特定の職員への負担集中を防ぎ、他の自治体や保育施設でも参考になる、政府系基盤システムを活用した業務改善モデルの構築を目指します。
2.保育の質向上につながる保育ICT活用モデル構築事業
保育ICTを単なる業務効率化の手段としてではなく、保育者のこども理解や保育の振り返り、職員間の対話を支え、保育の質向上につなげるための活用方法を検証します。
ICTを効果的に活用している施設の実践と、活用の定着途上にある施設の課題を整理するとともに、生成AI等を安全に活用するための園内ルールや体制についても検討します。
3.ICT活用園を実践フィールドとした養成校連携型保育ICT人材育成モデル事業
ICT活用園を、学生がこれからの保育現場について学ぶ実践フィールドとして位置づけ、養成校での学びと保育現場をつなぐ人材育成モデルを構築します。
保育ICTの基礎知識や安全な活用方法の学習と、ICT活用園での見学・体験等を組み合わせ、次世代の保育者が保育ICTの意義や活用方法を実践的に理解できる機会をつくります。
4.保育ICT検定・往還型研修・巡回支援を組み合わせた保育ICT推進人材育成モデル事業
保育施設が日々の業務で持続的にICTを活用できるよう、「保育ICT検定」、研修と園内実践を繰り返す「往還型研修」、巡回・訪問型の伴走支援を組み合わせた人材育成に取り組みます。
ICT活用を推進する人材に求められる要件や、特定の担当者に依存せず、施設全体で継続的に取り組むための体制を整理します。
保育現場とICTの双方を理解した支援を全国へ
当協会はこれまで、現場でICTの導入・活用を推進してきた経験と、国の動向やITに関する専門的な知識を生かし、全国の自治体や保育施設に対する支援を行ってきました。
現場の実情を踏まえながら、制度や技術を実際の業務に落とし込み、ICTの導入から活用・定着、人材育成まで一貫した支援を行っています。
また、当協会が運営する「保育ICT検定」の認定資格取得者数は、2026年1月時点で累計5,000名を超えています。
これまでに培ってきた知見を生かし、本事業を通じて得られた成果を、全国の自治体や保育施設が活用できるモデルとして広く発信してまいります。
代表理事 三好 冬馬 コメント
保育現場ではICTの導入が進んでいますが、その機能を十分に生かし、業務改善や保育の質向上につなげるためには、導入後の継続的な支援と人材育成が欠かせません。
当協会は、保育現場でICT導入・活用を推進してきた経験を生かし、現場の先生方とともに、それぞれの施設に合った活用方法を考えてきました。本事業においても、自治体、保育施設、養成校等の皆さまと連携し、現場で無理なく継続できるモデルを構築するとともに、その成果を全国へ広く届けてまいります。
今後の展開
各事業では、自治体、保育施設、養成校等と連携し、それぞれの現場が抱える課題に寄り添いながら実践と検証を進めます。
本事業で得られた知見や成果は、当協会Webサイト等を通じて順次発信する予定です。当協会は今後も、「こどもともっと向き合える環境をつくる」ことを大切に、ICTを活用した業務改善、保育の質向上、保育ICTを推進する人材の育成に取り組んでまいります。
法人概要
法人名:一般社団法人 保育ICT推進協会
所在地:愛媛県西予市
代表理事:三好 冬馬
設立:2021年9月
主な事業:
- 保育ICTの導入・活用に関する研修、コンサルティング
- 自治体との協働による保育現場のDX推進事業
- ICTを活用した保育現場の業務改善・質向上支援
- 「保育ICT検定」の運営
本件に関するお問い合わせ先
一般社団法人 保育ICT推進協会
メール:info@hoiku-ict.or.jp
Web:https://hoiku-ict.or.jp/
