ICTはじめの一歩

【漏洩問題】写真を保護者に配信するのは不安?写真公開によるトラブルを防ぐ3つの方法

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みよし

こんにちは!保育ICT推進協会の三好(@Happy_Hoiku)です。

園で撮影した写真を保護者へ販売したり、ドキュメンテーションで配信することがありますよね。

その時に

  • システムにアップロード(転送)しても大丈夫?
  • 情報漏洩しないか心配

といった不安の声をよくいただきます。

あゆみ先生
あゆみ先生
写真を公開するのってなんだかとっても心配…

みよし
みよし
どう対策をすればいいのか、よくわからないからこそ心配ですよね。

この記事では、園の写真を公開する時のトラブルを防ぐ方法をご紹介します。

トラブルを知ることで未然に防げるケースもありますので、保育に写真を積極的に活用するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

写真に関する2つのトラブル

保育現場における写真に関するトラブルは、大きくわけて2つあります。

  • 写真自体に原因がある場合
  • 個人情報の取り扱いに原因がある場合

一つずつ詳しく解説していきます!

写真自体に原因がある場合

まずトラブルの一つに、下記のように「写真自体に原因がある場合」があります。

  • 子どもの裸、下着が写っている
  • お漏らしの様子など、子どもの尊厳を傷つけるもの
  • トラブル時の様子が写っているもの
  • 危険な様子が見てとれるもの
  • 保護者に誤解を与えるようなもの
  • 虫など生き物の扱いが不適切に感じるもの
みよし
みよし
保護者が写真を見たときに、不快な思いや不安を感じるようなトラブルです。

写真は動画とは違って、行動のワンシーンだけを切り取ったものなので、誤解されやすいという点に注意しなければなりません。

例えば、仲良く一緒に遊んでいる写真でも押しているように見えたり、いじめているように見えたりすることもあります。

また、生き物に触れているときの写真では、命をぞんざいに扱っているように見えてしまうケースもあるでしょう。

特に、子どもたちのプライバシーゾーンや下着が映らないようにするためには、細心の注意が必要です。

プールや水遊びの時期の写真には、背景となる部分にまでも目を光らせて、そういったものが写り込んでいないか確認するようにしましょう。

個人情報の取り扱いに原因がある場合

写真自体に問題がある場合以外にも、「個人情報の取り扱いの問題が原因となる場合」も少なくありません。

  • 園からの漏洩
  • システムからの漏洩
みよし
みよし
「漏洩」と聞くとちょっと怖い感じがしますが、対処方法を知っていれば未然に防ぐことができます。

園からの漏洩

保育中に撮影した「子どもが映った写真」は個人情報です。

生存する特定の個人が識別できれば、文字情報の「名刺」、画像の「顔写真」はそれぞれ個人情報となります。

総務省 ICTスキル総合習得教材より引用

福祉関係事業者は、多数の利用者やその家族に関して、他人が容易には知り得ないような個人情報を詳細に知り得る立場にあり、社会福祉分野は個人情報の適正な取扱いが特に強く求められる分野である

福祉分野における個人情報保護に関するガイドラインより引用

みよし
みよし
つまり、保育園も対象の事業者になります!

そのため、園は個人情報保護法に基づき、適切に写真を取り扱う必要があります。

福祉関係事業者は、個人情報保護に関する考え方や方針(いわゆるプライバシーポリシー、プライバシーステートメント等)及び個人情報の取扱いに関する規則を策定し、それらを対外的に公表することが求められる。

福祉分野における個人情報保護に関するガイドラインより引用

すでに園ごとにプライバシーポリシー(個人情報の取り扱い方法)を定めて保護者に重要事項と一緒に説明して同意書をとっているかと思います。

その中に写真での配信も含まれているかどうか確認してみましょう。

すでに写真活用の同意を保護者から得ている場合でも、保護者に配信いついて説明をしておくと不要なトラブルを避けられます。

また、園内で適切に写真を取り扱っていても、保護者が写真データをSNS等へ公開する可能性もあります。

それを防ぐためにも、保護者にも園が配信した写真をSNS等に公開しないように明記しておくと良いでしょう。

システムからの漏洩

園が利用している「システムから漏洩する」という可能性もあります。

システムには写真データのみならず、園児や保護者の大量の個人情報データを管理しています。

そのためシステムの安全性も大変重要です。

実は、子どもの情報などのデータが全く暗号化されていない保育システムも存在します。

システムを選ぶ際には、システムがどのように個人情報を取り扱っているのかを確認し、「どういう基準でシステムを選んだのか」ということを明記して残しておくのも必要でしょう。

みよし
みよし
セキュリティやネットワークに詳しい人材が園にいない場合は、お気軽にご相談ください。

まとめ:トラブルを未然に防いで写真を積極的に保育に活用しよう

写真トラブルを防ぐ方法は大きく3つあります。

  • 不適切な写真を撮らない・公開しない
  • プライバシーポリシーを作り、保護者に説明して同意を得る
  • 安全なシステムを選ぶ
あゆみ先生
あゆみ先生
安全なシステムを選ぶこともトラブルを防ぐために重要なのね!

これからも保育において、ますます写真やICTの活用が進んでいくと思われます。

しかし、私たちは普段から子どもたちや保護者の個人情報を取り扱っています。

そのため写真を園外に公開するのに不安を感じる場合もあるかもしれません。

よいシステムを選び、写真や個人情報を適切に取り扱っていくことで、より良い保育につなげていくことができます

もっと写真やシステムについて詳しく知りたい方は、保育ICT推進協会へお問い合わせください。

各園の現状に合わせて、保育士がICTを活用するための園内研修や各種勉強会を開催しています。

記録と計画をよりよい保育につなげるためには、優良なシステムを選ぶことも重要です。

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