こんにちは!保育ICT推進協会三好です。
人気の保育ICTシステム「ルクミー」から新しく無料プランが登場しました!
保育ICTシステムに目がない私としては、これはチェックしておかないと!ということで実際にルクミーシステムを使わせて頂き、機能や無料プランについて直接インタビューをしてきました!
この記事では、
- 低コストでICTシステムを導入したい
- ルクミーの機能ついて知りたい
- ルクミーのメリット・デメリットを知りたい
- 新しい無料プランについて詳しく知りたい
という方にピッタリの記事です。
ぜひ最後までご覧くだい。
ルクミーと無料プランについて
ルクミーについては、実際に現場でシステムを使っている方の話をよく伺っていましたし、運営しているオンラインコミュニティにも利用されてる方が多く参加していただいていますので、実はとても気になっていました。
- 保育園・幼稚園・こども園向けの総合保育ICT・研修サービス
- 運営会社はUnifa(ユニファ)
- 『「保育の質の向上・確保を支える」保育関係者のパートナー』としてルクミーを提供
- 累計導入件数13,000件以上(2021年11月末時点のサービス数)
- 各種補助金にも対応
そんなルクミーが、今回新しく無料プランを発表したというところで、
無料だと・・?
これは何かウラがあるはず!一度話を聞いてみなくては!
と思い立って実際に直接あれこれ聞いてみたところ、丁寧にいろいろと教えていただきました!
ではさっそく、インタビューの様子をご紹介いたします。
インタビュー
無料プランの概要
ー新しい無料プランについて教えてください
「写真活用応援プラン」として、今年(2022年)の1月後半にリリースいたしました。
月額費用が0円で利用していただくことができます。
ープラン内の機能は無料で使えるということでしょうか
はい、そのとおりです。
無料プランでは
- ルクミーフォト
- ドキュメンテーション
- クラスボード
- 連絡帳
- おたより(一斉配信)
この5つの機能をご利用いただけます。
さらに、先生アプリと保護者アプリも利用していただくことができます。
ー思っていたより機能が充実していて驚きました!園内で完結するだけでなく連絡帳や一斉配信、保護者アプリなど家庭と連携するツールも使えるのはとても便利ですね。
ルクミーは、もともと写真販売から創業した会社です。
今回の新プランでも「写真活用応援プラン」という名前のとおり、保育や子育ての現場で、子どもの写真を活用していただくことで、保育・子育ての振り返りや成長の喜びにつなげてより豊かな保育を実現したいという思いがあります。
そのため、「保護者と保育者が写真を共有しあえる機能」を中心に構成しています。
ーなるほど!少しだけ新プランのウラに隠されたものが見えてきました。でも、気になることもいっぱい出てきました。ルクミーと新システムについてもっと教えて下さい!
充実した無料プラン
- 無料プランで使える機能は5つ「ルクミーフォト・ドキュメンテーション・クラスボード・連絡帳・おたより(一斉配信)」
- アプリも利用できる
- 写真を使うことで保育と子育てに振り返りと、子どもの成長の喜びや感動を届けたい
無料プランで使える機能をもっと詳しく
ー無料プランで使える機能についてそれぞれ教えて下さい。
ルクミーフォトについて
ルクミーフォトは、ルクミー最大の特徴である写真を活用するためのベースとなる機能です。写真を専用アプリを入れたタブレットやスマホから撮影することで、そのままルクミーのシステムに取り込まれます。
クラウド上に安全に保存されますので、タブレットやスマホの容量を気にする必要がありません。
さらに、SDカードからの取り込みやアップロード作業、職員への共有作業が不要になります。
もちろん、写真販売機能も備わっています。
ルクミーフォトは写真を活用するための基礎システム
- A先生が撮影したデータを、受け渡し作業なしでB先生も見たり活用できるというのは効率化の視点や写真活用においてメリットが大きい
- 撮影したデータの情報が自動できれいにフォルダ分けされるので、ごちゃつきやすい写真データの管理が不要なのはよく現場を理解して作られている
クラスボードについて
クラスボードは、クラスの先生方にとって掲示板のような機能になっています。
今日のクラスと子どもたちについての情報を一元管理できるサービスです。
ルクミーの様々な機能(有料オプション含む)と連携していて、その情報を無料プランでもご利用いただけける「連絡帳」に自動入力することができます。
クラスボードはルクミーのホーム画面
- クラス担任が基本的に表示しておくホーム画面的な存在
- 子どもの情報だけでなく、職員間の申し送りメモも共有することができる
連絡帳について
クラスボードで様々な機能と連携したデータを連絡帳に自動入力することができます。
そのため、同じ内容を何度も入力・記入する必要がありません。
排便や検温の結果はデータ連携により自動入力しつつ、それで空いた時間や余裕で子ども一人ひとりへの内容入力に集中することができます。
子育て環境も視野に入れた連絡帳
- 保育者にとっては少しハードルが上がる連絡帳機能だが、データ連携によって入力の手間を省きつつも、しっかりと家庭と情報共有できるように作られていて安心して使える
- 「保育だけでなく子育て環境も良くしていきたい」と話されていたが、その思いがしっかりとこの機能にも現れている
ドキュメンテーションについて
保育の振り返りのプロセスを可視化して記録できるように作られています。
ドキュメンテーションでは、「ヒトコマ」と「ストーリー」という主に2つの機能があります。
まずは、日々の記録は「ヒトコマ」に写真にひと言コメントを添えて子どもの姿をメモ的に記録することができます。
「ストーリ」では、作成した「ヒトコマ」を振り返りつつ、つなげることで簡単に作成して共有することができます。
これにより、育ちの記録をストーリで振り返ることができます。
さらに、作成したドキュメンテーションは、まずは職員同士で共有できるようになっていますので、他のクラスの活動をダイジェスト的に確認することができます。
保育の質につながるドキュメンテーション
- ドキュメンテーションを作成していると、「最初からストーリー仕立てのある記録をつくらないと」という思いから、だんだん作るのが難しくなってしまうケースがよくある
- ルクミーのドキュメンテーションでは、「まずは目の前の子どもの様子をありのまま記録」した後に、振り返りながら連続した育ちを記録・共有できるようになっている
- 「ドキュメンテーションの作成」が目的にならないような作りになっているところにこだわりを感じる
- まずは職員同士でドキュメンテーションを共有できるようになっていることからも、「写真を使って保育を振り返ることでより良い保育につなげてほしい」という熱い思いを感じた
使いやすさへのこだわり
ー機能についてよくわかりました!実際に画面を見てみたり操作してみると、とてもわかりやすく使いやすいなと感じますが、何か工夫されていることはありますか?
ルクミーでは「使いやすい」にこだわったデザイン設計をしています。
やさしい色味でデザインされていたり、機会が苦手な方にもわかりやすいようにイラストで注意を促すようにすることで、親しみをもってフレンドリーに使っていただけるような工夫をしています。
そのような取り組みから「グッドデザイン賞2021のベスト100および特別賞」「第15回キッズデザイン賞」などを受賞しし、外部機関にも高い評価をいただいております。
ー保育士目線で使ってみても「保育者の目線がよくわかっているな」と感じることが多いですが、現場の意見はどのように取り入れておられますか?
ルクミーでは「人間中心設計専門家」という資格保有者を持った開発者がおり、実際に保育園にお伺いして現場の先生のご意見を直接集めています。
その情報を反映させながら細かな点まで見やすさ・使いやすさを追求しています。
かわいくて見やすいデザイン
- しっかりと現場の意見を取り入れていて保育士目線で作られている
- 保育士の意見をそのまま機能と実装するのではなく、きちんと保育や子育てのためにどう作ればいいかというシステムとしての軸を感じる
- 写真を消そうとするときにアラートで出てくるイラストがかわいい
無料プランの利用条件
ー無料プランを利用するための条件はありますか?
「ご利用開始日から6か月以内にルクミーフォトを使用して1回以上写真販売を実施いただくこと」が条件となっております。
本プランにお申し込みいただいた新規ご契約施設様またはご契約を更新された施設様に対して2022年4月1日ご利用開始分から適用されます。
ー販売枚数やノルマのようなものはありますか?
枚数や販売実績のノルマは必要なく、どの規模の保育施設様でも条件をクリアしていただけますと無料でご利用いただけます。
ー無料プランには期限がありますか?
無料プランでお申し込み頂いて、6ヶ月以内にルクミーフォトで1回以上写真販売を実施していただいている施設様はご利用いただけます。
太っ腹な無料プラン
- 基本的に半年に1回の写真販売でどんな施設でも無料プランが使える
- 写真販売に細かい条件があるかと思っていたが、販売枚数ノルマが無いので驚き
- 本当に無料になるのかどうか気になるなら問い合わせると教えてくれるとのこと
ルクミー無料プランのちょっと残念なポイント
インタビューはいかがだったでしょうか?
次は、いいところばかりにみえるルクミーの無料プランの
「ここが惜しい!」と感じたポイントをご紹介します。
登降園機能が含まれていない
私達、保育ICT推進協会では最初に導入することをおすすめしている機能の一つに登降園管理機能があります。
登降園機能をつかうことで、出席簿を記入する必要がなくなったり登園状況をリアルタイムで把握することができるのはICT化の大きなメリットです。
それが含まれていないのは少し残念ポイントでした。
有料オプションで用意されている
登降園機能は無料プランには含まれていませんが、有料のオプションとして用意されています。
無料プランからステップアップする場合はぜひ導入を検討したい機能ですね。
職員用ルクミーフォトアプリがApple(MacOS)専用
ルクミーフォトを利用するためには専用アプリのダウンロードが必要ということでしたが、これがiPhoneやiPadなどのApple製品のみの対応ということでした。
Android端末は非対応ですので注意が必要です。
※Androidアプリは目下開発中とのこと。
iPod touchの貸出がある
日々の保育の記録やお散歩のときに、写真を撮影することができるiPod touchの貸し出しがあるとのこと。
機材選びも難しいですので、「買うまえに一度貸出機を使ってみる」という選択肢があるのはうれしいですね。
まとめ:無料なプランのウラに隠されていたのは保育と子育てに対する熱い想いとやさしさ
今回、ルクミーのシステムを実際に使わせていただいたり、機能について直接いろいろと教えていただきました。
ルクミーの担当の方と話をしていて一番強く感じたのは、「保育者の子どもへのまなざしを支えたい」という熱い想いです。
そして、「保育現場の先生たちが使いやすくて保育が楽しくなるためにはどうすればいいか」真剣に考えているのがよく伝わってきました。
これからも「写真を中心に保育や子育て環境をより良くしていきたい!」というルクミーさんの動向に目が離せません!