ICTはじめの一歩

現場のICTスキルを証明する「保育ICT検定」とは?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

保育ICT推進協会の三好です。

近年、保育現場へのICTシステムやタブレットの導入が急速に進んでいます。しかし、「システムは入ったけれど、使いこなせていない」「特定の先生しか操作できない」といった悩みを抱える園は少なくありません。

そこで今回は、保育現場で役立つデジタルスキルを学び、証明することができる「保育ICT検定」についてご紹介します。令和8年度からの新制度「保育ICT推進加算」で求められる「ICT活用の責任者」にも深く関わる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

保育ICT検定とは?

保育ICT検定は、ICTを活用する保育者や、これから保育者を志す学生のために、現場で必要となるICTやデジタルの知識を体系的に習得し、そのスキルを証明するための検定制度です。

「パソコンの難しい操作」を問うものではありません。あくまで「保育現場でどう活かすか」「どうすれば業務負担を減らし、保育の質を高められるか」という、実務に直結した視点を重視しています。

検定はご自身のスキルや目的に合わせて、初級・中級・上級の3つのレベルに分かれています。すべてのレベルにおいて、PC・スマートフォン・タブレットを使ったオンラインでの受験(動画視聴+試験)が可能です。また、初級から順番に合格していく必要はなく、ご自身の役割やスキルに合わせて、いきなり中級や上級から受検していただくことも可能です。

レベル別の学びと対象者

それぞれのレベルでどのようなことが学べるのか、具体的に見ていきましょう。

初級(コドモン検定)

対象:すべての保育者
目的:ICTシステムの基本概念と、代表的なシステムの機能を理解する

初級では、保育ICTとは何かという基礎からスタートします。特徴的なのは、全国で多くの導入実績がある「コドモン」を題材として取り上げている点です。

一般的なシステム用語だけでなく、実際の機能をベースに学ぶことで、明日からの業務にすぐ活かせる知識が身につきます。合格すると、保育ICT検定初級の認定に加え、コドモン社が運営する「コドモン検定」の資格も同時に取得できます。

中級(保育ICTリテラシー検定)

対象:リーダー層、主任、現場のICT担当者
目的:日常業務のICT化を深め、セキュリティやデータ活用の基本を身につける

中級では、単なるシステムの操作から一歩踏み込みます。さまざまなデジタルツール(例:コンピュータやインターネットの仕組み、Excelなどの表計算ソフト、クラウドストレージ)の特徴を知り、保育現場でどう使うかを学びます。

また、セキュリティの基礎など、現場のリーダーとして後輩に指導できるようになるための内容が含まれています。

上級(保育DX推進リーダー検定)

対象:園長、主任、法人本部担当者、ICT活用の責任者
目的:園全体の変革(DX)をリードし、新しい業務フローを構築する

上級は、園全体を巻き込んで推進していくリーダーのための検定です。ICTシステムの導入計画の立て方から、職員への浸透(定着化)の具体的なステップ、個人情報や著作権などのリスク管理まで、広い視野で「保育DX」を捉えます。

「システムを入れただけ」で終わらせず、業務を整理しなおし、保育の質そのものを向上させるためのデザイン思考やマネジメント手法を学ぶことができます。

令和8年度「保育ICT推進加算」との関わり

令和8年度から新設予定の「保育ICT推進加算」では、要件の一つに「ICT活用の責任者を置くこと」が明記されています。

この責任者とは、単にパソコンの運用保守をする人ではなく、「ICTを活用して園内の業務フローを見直し、他の職員からの相談に対応できる推進役」を指します。

保育ICT検定の中級・上級は、こうした「ICT活用の責任者」に求められる知識やマネジメント手法を体系的に学べる内容になっています。当協会の研修プログラムは、こども家庭庁の「保育ICTラボ事業」での活用実績もあり、施設として加算に向けた土台づくりを進める際の一つの指標としてお役立ていただけます。

まとめ:ICTは「保育の質を高める」ための道具

保育ICT検定についてご紹介しました。

  • 保育現場に特化した実用性の高い内容
  • 初級・中級・上級から、ご自身の役割や目的に合わせて必要なレベルを選択可能(必ずしも初級から受ける必要はありません)
  • 新しい加算要件「ICT活用責任者」の準備に最適

ICTは決して難しいものではなく、皆さんの豊かな保育を支える強力な道具です。まずは40分で取得できる初級から、あるいはリーダーとして中上級から、保育ICTの学びをスタートしてみませんか?

検定の詳しい内容や、お申し込み方法、団体受験のご相談は、保育ICT検定公式サイトまたは保育ICT推進協会のお問い合わせフォームよりご確認ください。皆さんのチャレンジをお待ちしております。