こんにちは!
2022年が始まりましたね。
2021年はみなさまにとってどんな年だったでしょうか?
昨年は、セミナーや勉強会で「保育のICT化に向けて具体的に動き出しました!」という施設の声を多く耳にしました。
その中で、「どんなパソコンを選んだらいいのかわからない」という意見もたくさんいただきますので、今回は保育のICT化に最適なパソコンを予算別ご紹介していきたいと思います。
想定しているICT環境と条件は一般的なケースを想定し、以下のとおりです。
- 基本的に業務全般のICT化をめざしている
- クラウド型のICTシステム(一般的なICTシステム)を使っている
- 各クラスに1台以上パソコンかタブレットを設置している
- 施設内WiFi完備
- パソコンOSはWindows、タブレットOSはMac
- ICTシステムと写真や短い動画を多少扱う程度の作業
- 街の電気屋さんで買えるものから厳選
保育のICTシステムを効果的に活用するためには、各クラスにパソコンやタブレットを設置しておきたいところです。
しかし、そうすると機材の数をある程度揃えないといけないこともあり、予算的に難しい状況もあるかと思いますので、予算別にご紹介していきます。
5万円以下
iPad
2020 Apple iPad Air (10.9インチ, Wi-Fi, 256GB) – スペースグレイ (第4世代)
タブレットといえば、iPadですね。
保育所でもタブレットを導入しているところは、ほとんどがiPadを使っている印象です。
このiPadはシリーズの中でも廉価版でお手頃価格ですが、保育現場では十分な活躍をしてくます。
iPadのいいところ
会議で移動したり、職員同士で話し合いをするときなどに気軽に持ち運んで活用することができます。
さらに、iPadで写真をとってそのままドキュメンテーション作成や保護者への配信を行うことができますので、写真の取り込みという作業することなく効率的に作業することができます。
3万円台で各クラスに機材を揃えれるというのはとても魅力的です。
ICTの活用には、各クラスの1台はスタート時には用意しておきたいところです。
いろいろお金が必要になる導入スタート時には、iPadを各クラス配置しておいて、必要に応じてノートPCなどを増強していくという方法の施設も多いです。
iPadのイマイチなところ
iPadで子どもや保育の写真や動画を日々撮影していると、あっという間に容量がいっぱいになってしまいます。
このiPadは容量が65GBです。
しかも、iPadのシステムやアプリもこの容量の中に入っていますので、写真や動画を保存する量はこの数字より少ないです。
撮影頻度によりますが、月に1回程度別のパソコンや、クラウドにデータをアップロードして整理する必要があります。
iPadは、スマホのようにフリック入力や液晶に表示されたキーボードをタップして入力できます。
キーボードである程度のスピードで文字を打てる方からすると、なれるまで少しやりにくさを感じるかもしれません。
iPadにも専用のカバーにもなるキーボードがありますので、それを活用することでパソコンのように文字入力のスピードを上げることができます。
7万円以下
iPad mini
2020 Apple iPad Air (10.9インチ, Wi-Fi, 256GB) – スペースグレイ (第4世代)
2021年秋モデルから新しいiPadシリーズ「mini」が発売されました。
「mini」という名前にある通り、上で紹介したiPad10.2インチより小さい8.3インチです。
iPad miniのいいところ
小さいのが特徴なこともあり、ズボンや上着のポケットにも入れれるサイズ感です。
そのため、部屋に設置しておいておくというより、積極的に持ち出してデジカメ代わりに使うことができます。
別のデジカメで撮影してデータを移す手間がありませんので、効率的的な業務が可能です。
iPad miniのいまいちなところ
小ささゆえ、文字入力はしやすいとは言えません。
例えば、iPadminiだけで年長児20人分の要録を作るのは現実的ではないでしょう。
iPadminiを各クラスに配置するなら、必要に応じて別途パソコンを用意する必要があるかもしれません。
Surface Go2
こちら、2022年春の段階では、新しいモデルSurfaceGo3が販売されており、型落ちモデルとなります。
Surface Go 2のいいところ
Surface Go2はタッチパネルに対応していますので、保護者が操作する登降園の打刻用としても利用できます。
さらに、キーボード入力が苦手な方は、スマホと同じようにフリック入力で文字の入力をすることができます。
別売りのキーボードと合わせて使うこともでき、このキーボードがカバーとして画面を守ってくれます。
Surface Go2はタブレットの形で中身はパソコンという構成です。
普通のノートパソコンより格段に軽いですので、持ち運びも簡単です。
このモデルでは、WindowsOfficeが搭載されていますので、保育現場でもよく使用されるExcelやWordをすぐに利用することができます。
Surface Go 2のイマイチなところ
一般的な保育ICTシステムの利用は問題なく利用できるスペックがありますが、大量の写真の整理や動画編集には不向きです。
この価格帯・スペックのパソコンを各クラスに設置する場合は、写真や動画を扱う作業ができる別のパソコンを用意しておくと良いでしょう。
更に、キーボードがついていませんので、純正のカバータイプのキーボードと合わせて使われることをおすすめします。
10万円以下
Surface Laptop Go
上記したSurface Go2はタブレット型のPCでしたが、こちらはノートパソコンタイプです。
Surface Laptop Goのいいところ
保育所で一般的に行われている動画編集なら十分に活用することができます。
録画した動画の不要部分をカットしたり、動画ごとの切り替わりの効果をつけたり、字幕をつけたりといった作業は問題なく行うことができます。
上記したSurface Go2と違って画面とキーボドを切り離すことはできませんが、タッチパネルを搭載しています。
保護者がタッチをして登降園の打刻をすることができます。
Surface Laptop Goは1,110グラムとノートパソコンの中ではかなり軽いです。
保育所で使用する場合は、場所を変えて利用することも多いかと思いますので、持ち運びやすいというのは大きなメリットです。
WindowsOfficeが搭載されていますので、保育現場でもよく使用されるExcelやWordをすぐに利用することができます。
Surface Laptop Goのイマイチなところ
コンパクトさや軽さもウラを返すと、サイズが小さいということです。
12.4型サイズなので、ノートパソコンとしてはサイズが小さい部類になります。
A4サイズの用紙とほぼ同じぐらいの大きさになります。
画面のサイズが小さいので、このパソコン単体で複数のウィンドウを同時作業するのには不向きかもしれません。
しかし、保育園のクラスに常時設置しておいて、手の小さい女性が使うケースが多いことを考えると、そこまで不便に感じることは少ないと思われます。
10万円以上
マイクロソフト Surface Laptop 4
マイクロソフト Surface Laptop 4 13.5インチ/ Office H&B 2019 搭載 / AMD Ryzen 5 / 8GB / 256GB/ プラチナ 5PB-00020
このぐらいのパソコンだと、日常使いではスペック的に足りなくなることはないので、安心して使えるでしょう。
Surface Laptop 4のいいところ
やはり値段だけということもあり、保育現場の日常使いには十分なスペックです。
日常のICTシステムの活用から、写真整理から一般的な保育現場での動画編集まで問題なくカバーできる性能があります。
サーフェスシリーズの良いところは軽くてスタイリッシュなところです。
十分なスペックでありながら、片手で軽々と持てる重さ(1265グラム)と驚異の軽さです。
画面の大きさは13.5インチと、これまで紹介してきた中で一番大きなサイズです。
A4サイズより少し大きいサイズとなります。
ノートパソコンとしては小さい部類に入りますが、それでも高精細なモニターということもあり、問題なく作業することができます。
このモデルでも、WindowsOfficeが搭載されていますので、保育現場でもよく使用されるExcelやWordをすぐに利用することができます。
Surface Laptop 4のいまいちなことろ
性能と値段を考えるとバランスがよく、コスパの良いパソコンではありますが、予算に限りのある保育現場では少しお高めという印象です。
しかし、パソコンのスペックは効率的な業務には必須アイテムですので、ここにお金をかけて無駄になるということはないと思います。
マイクロソフト Surface Laptop 4 13.5インチ/ Office H&B 2019 搭載 / AMD Ryzen 5 / 8GB / 256GB/ プラチナ 5PB-00020
まとめ:安さだけで選ばすに使用用途を想定して導入しましょう
おすすめデバイスを予算ごとに紹介してきました。
ついつい値段ばかりみて、価格の安いものにしてしまいがちですが、かえって最終的には高くついてしまうこともよくあります。
使用用途や使いかたをよくシュミレーションしてみて、現場に応じた適切なデバイスを選ぶようにしましょう。
保育ICT推進協会では、機材導入からその使い方の研修に至るまで、保育のICT化をトータルサポートしています。
機材選びの相談もこちらから受け付けていますので、どうぞお気軽にご相談ください。