保育ICT推進協会の三好です。
保育施設でも、パソコンやタブレット、ICTサービスを活用して業務を行うケースが増えてきています。
その中で、多くの企業が社会貢献の取り組みとして、社会福祉法人やNPO団体に対して製品の割引を行っています。
有料のサービスを無償で利用できるものも多くあり、その中から保育施設で活用できるIT関連のサービスとその解説をまとめました。
ぜひ、保育業務の改善・効率化にお役立てください。
割引利用できるサービス
Canva

非営利団体への割引 | Canva Proのすべてのプレミアム機能を無料で使用することができます。 |
Canvaは画像編集ツールです。
私が実施している勉強会でもCanvaの活用について取り上げたことがあり、多くの方に参加していただいている保育現場でも注目のサービスです。
ドキュメンテーションや園だより、クラスだより、掲示物などこれまでWordやExcel、パワーポイントで作成していたものをCanvaで簡単にデザインしながら作成することができます。
非営利団体への割引として、通常なら毎月1,500円(/ヶ月、1名)、1,800円(/ヶ月、最初の5名)のプレミアム機能を無料で利用することができます。
Canvaは素材やデザインが豊富ですべての人が無料から利用できるサービスですが、無料プランだと保存方法の変更や、利用できる素材の数などに制限があり、保育現場で効率的に使うことを考えると有料サービスの活用が有効です。
社会福祉法人やNOP団体だと、そんな有料プランを完全無料で使うことができます。
Canva for Nonprofit – 非営利団体やNPO
GoogleWorkspace

非営利団体への割引 | 無料で使用することができます。 |
GoogleWorkspaceはメールや、カレンダー、ドキュメントなどを活用できるサービスです。
〇〇保育園というチームをGoogleで作るイメージで、職員はそれぞれ職場専用のGoogleアカウントを利用して業務をすることができます。
Googleのサービスをプライベートのアカウントと完全に切り離して使うことができますし、通常のGoogleアカウントよりセキュリティレベルが高いので、情報セキュリティ対策としても有効です。
保育現場でも、職員の予定を共有し合うカレンダーや、写真などを保存するドライブ、会議録などの記録を共有するドキュメント、保護者アンケートで使うフォームなど活用できる機能はたくさんあります。
非営利団体への割引として、通常なら680円(ユーザー 1 人あたりの月額)を無料で利用することができます。
職員20名がいる場合、通常月額13,600円かかる利用料が無料で使えるのはとても大きいですね。
更に、プランをアップグレードしたいときも通常の70-75%割引で利用できます

Google非営利団体向けプログラム
Microsoft 365 (Excel・Word・PowerPoint等)

非営利団体への割引 | 無料で使用することができます。 |
保育現場でもよく使われれている、Word、Excel、PowerPointなどのソフトを無料で利用することができます。
WordやExcelはパソコンにもともと入っているイメージが強いですが、実はパソコン販売メーカーが入れたものを販売しています。そのため、通常パソコン価格にはWordやExcelなどの価格が上乗せされています。
そのため、パソコン購入時もWordやExcelが入っていない安い機材を購入することができますし、保育現場でよく使われているiPadやAndroidのタブレットでもWordやExcelを使うことができます。
この割引プログラムはWordやExcelを作っているMicrosoftのサービスなので安心して利用することができます。
非営利団体 (NPO) 向け Office 365 | Microsoft 365
Zoom

非営利団体への割引 | 通常年間料金の半額+手数料 |
ビデオ会議の代表的なサービスZoomも割引で利用できます。
通常年間料金(20,110円)の半額で利用することができますが、このサービスを仲介するテックスープ社にも手数料を払う必要がありますので注意が必要です。
例えば、1つの施設で1つのアカウントを契約する場合、
Zoom年間利用料20,110円÷2+テックスープ手数料8,715円=18,770円で利用することができます。
オプションも半額で利用することができますので、ウェビナー機能(年間92,800円)などを活用される施設ではぜひ活用したい割引プログラムです。
サイボウズ(kintone・Garoon)

非営利団体への割引 | kintone 470円〜(1ユーザー) Garoon 510円〜(1ユーザー) |
サイボウズ社が提供する業務アプリ構築サービス「kintone」と、グループウェア「Garoon」を割引価格で利用できます。
kintoneだと通常月額780円(1ユーザー)が470円。
Garoonだと通常価格845円(1ユーザー)が510円になります。
特に複数の保育施設を運営している法人ですと、Garoonは非常に有効です。
施設を超えて職員同士でメッセージを送り合ったり、グループチャットのように会話ができたり、部屋や設備の予約、各種申請にも活用することができます。

割引プログラム利用の注意点
申請が必要

割引プログラムを利用するためには申請が必要です。
非営利団体が利用することを証明する申請をして、それが承認されてはじめて割引価格で利用することができます。
申請が複雑

申請は少し複雑です。
特に、サイボウズ社以外はすべて外国の企業のサービスになりますので、申請先が外国語のHPだったり、英語のメールに返信する必要があったりと通常の利用に比べて、利用できるまでに時間と手間がかかります。
更に、国やサービスによって必要な書類も変わります。
保育ICT推進協会は、上記割引プログラムの申請サポートを実施しております。
- 自園が割引対象の施設なのかどうか
- 割引された場合どのような料金になるのか
- 現在の機材で利用することができるのか
など、お気軽にご相談ください。